Home » エクセルマクロ・Excel VBAの使い方 » オブジェクト変数はグローバル変数にならない？？

オブジェクト変数はグローバル変数にならない？？

動作検証バージョン：64bit Windows 10 Pro + 32bit Excel（バージョン2207 ビルド15427.20210 Microsoft Store）

「excel vba オブジェクト変数はパブリック変数にならない？」
という検索キーワードで、このサイト『インストラクターのネタ帳』へアクセスがありました。

［スポンサードリンク］

Excel VBAで、オブジェクトへの参照情報を代入する変数を、Publicで宣言するグローバル変数にできないのかどうかを調べていらしたのでしょう。

まずは結論を。オブジェクト変数をグローバル変数にすることは、可能です。

オブジェクト変数をグローバル変数として使えることを確認しよう

コードを作成・実行して確認しましょう。

まず、いずれかの標準モジュールに、以下のようなWorkbook型のオブジェクト変数をPubilcキーワードで宣言してください。

Public g_book As Workbook

Pubilcで宣言しているので、オブジェクト変数g_bookは、別のモジュールからも参照できるグローバル変数になっています。

次に、先ほどとは別の標準モジュールに、以下のSubプロシージャを作成してください。

Sub sample_1()
　Set g_book = ActiveWorkbook
End Sub

こちらはオブジェクト変数g_bookに、ActiveWorkbookプロパティで取得した、アクティブなブックを表すWorkbookオブジェクトへの参照を代入するだけのプロシージャです。

つづいて、オブジェクト変数g_bookを宣言しているモジュールとも、sample_1プロシージャの含まれるモジュールとは別の標準モジュールに以下のSubプロシージャを作成です。

Sub sample_2()
　If g_book Is Nothing Then Exit Sub
　MsgBox g_book.Name
End Sub

オブジェクト変数g_bookに代入されているWorkbookオブジェクトのNameプロパティを使って、ブックの名前を取得し、メッセージボックスに表示するプロシージャです。

sample_1マクロを実行してから、sample_2マクロを実行すれば、sample_1マクロを実行したときにアクティブだったブックの名前がメッセージボックスに表示されます。

［スポンサードリンク］

Home » エクセルマクロ・Excel VBAの使い方 » オブジェクト変数はグローバル変数にならない？？

『インストラクターのネタ帳』では、2003年10月から平日のほぼ毎日、Microsoft Officeの使い方などを紹介し続けています。
数式を使った条件付き書式設定が苦手な方に向けたKindle本を書きました↓↓

『インストラクターのネタ帳』を運営する伊藤潔人が、初めて書かせていただいた書籍です↓↓

PowerPoint VBA本は、実はオブジェクトブラウザーの使い方を徹底的に解説した本です↓↓

グラフを操作するExcel VBAの基本を解説したキンドル本です↓↓

図形を操作するExcel VBAの基本を解説したキンドル本を出しました↓↓

Excel VBAユーザーを対象とした、Word VBAの入門書をキンドル本として出しました↓↓

Pythonの外部ライブラリOpenPyXL（オープンパイエクセル）の入門書を、Excel VBAユーザーに向けに書きました↓↓

小数とPythonのdecimalモジュールの基本をキンドル本としてまとめました↓↓

Pythonの文字列フォーマットの基本をキンドル本としてまとめました↓↓

日経BP社から出版された、Excel VBAユーザー向けのPython超入門書です↓↓

上記の『Excel VBAユーザーのためのPythonプログラミング』の元になったキンドル本です↓↓

3年前(2021年4月)の
人気記事

「エクセルマクロ・Excel VBAの使い方」の記事一覧