Home » いちばんやさしいExcel VBAの教本 » 学習は直線的に進むわけではない

拙著『いちばんやさしいExcel VBAの教本』の、Chapter 8の中に「オブジェクト関連の文法理解には時間がかかります」というLessonを設けました。

このLesson 50に関して補足が必要かもしれません。
そもそも学習は、直線的に進むものではないという事実です。

p.188に以下のように書きました。
新たにあるオブジェクトのプロパティやメソッドを知ったときには、そのオブジェクトに対してそれまで持っていたイメージに、新しく知ったプロパティやメソッドのイメージも加えるようにしましょう。これを繰り返すことで、そのオブジェクトに対するイメージが、少しずつ明確になっていきます。

この「少しずつ明確に」を直線的にはイメージしないでください。

進歩が感じられない時期もあります

拙著で初めてプログラミングを学習した方の場合、普通の変数 → If文 → For~Next文までは、(まだ)直線的に学習が進んでいると感じられる可能性がありますが、オブジェクトについては、そうではなくなるのが普通だと思っておくほうがイイでしょう。

自分の意識では進歩が感じられない時期が続くこともあります。
むしろ一時的に後退しているように感じることさえあります。

そうかと思うと、確実に階段を数段上がったかのように感じることもあります。
そういうものです。

階段を数段上がった瞬間

私自身、プロパティを2種類に分類できることに気が付いたときには非常にスッキリし、階段を数段上がったように感じました。

そういった記述のある書籍を当時の私は見たことがなく、これはもっと明確に言ってあげるほうがイイと感じ、Chapter 8のLesson 52「プロパティは2種類あることを知っておきましょう」に書いたのです。

学習は決していつでも直線的に進むものではないという事実を、Excel VBAの学習に限らず、知っておいてください。

そして、階段を数段上がったかのように感じる瞬間は、とても幸せだということを。

最終更新日時:2019-09-06 09:21

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