Home » Python » リストやタプルの確認にpprint.pprint()関数が便利

リストやタプルの確認にpprint.pprint()関数が便利

動作検証バージョン:Windows 10 Pro(64-bit)+ Python 3.11.1(64-bit)

Pythonの標準ライブラリに含まれるpprint.pprint()関数が、リストやタプルの確認に便利です。

リストを出力した場合

たとえば、
「SheetA」「SheetB」「SheetC」「SheetD」
の4枚のワークシートが存在するsample.xlsxをCドライブtempフォルダーに置いて、拙著『VBAユーザーのためのPython超入門: あるいはPythonからVBAを学び直す本』でも多用しているPython標準のIDLEで以下のコードを実行すると、

import openpyxl
bk = openpyxl.load_workbook(r'c:\temp\sample.xlsx')
print(bk.worksheets)

下図のように出力されます。

出力結果の全体がカギ括弧 [ ] で括られていることから、Workbook.worksheets属性の戻り値がリストであることがわかり、その要素がいずれもWorksheet型で「SheetA」「SheetB」「SheetC」「SheetD」といった名前であることを読み取れます。

pprint.pprint()関数でリストを出力した場合

先ほどのコードにつづけて、以下のコードを実行すると、

import pprint
pprint.pprint(bk.worksheets)

下図のように出力されます。

リストの要素ごとに改行されているため、先ほどのprint()関数の結果より明らかに見やすく感じます。

pprintモジュールは標準ライブラリに含まれていますからインストールは不要ですが、importは必要です。

入れ子構造のタプルを出力した場合

入れ子構造になった場合にpprint.pprint()関数の便利さが、より際立ちます。

先ほどのコードにつづけて、以下のコードを実行すると、

print(bk.worksheets[0]['A1:B3'])

下図のように出力されます。

sample.xlsxブックの、1枚目のワークシートのA1:B3セルを取得・出力した状態です。

先頭に「((<Cell 」と開くカッコ ( が2つ出力されているため、タプルの中にタプルがあることはすぐ読み取れますが、どういう構造になっているか、すぐにはわかりません。

つづけて、以下のコードを実行すると、

pprint.pprint(bk.worksheets[0]['A1:B3'])

下図のように出力されます。

先ほどのprint()関数を使った出力よりも、どういう構造なのかがよくわかります。

最終更新日時:2023-01-12 16:16

[スポンサードリンク]

Home » Python » リストやタプルの確認にpprint.pprint()関数が便利

「Python」の記事一覧

検索


Copyright © インストラクターのネタ帳 All Rights Reserved.

.