Excel VBAだけを学習し続けて、Excel VBAはわかるのでしょうか？
こんな疑問を持っています。
PowerPoint VBAの学習からExcel VBAを深く理解できた体験
私は2013年11月頃からPowerPoint VBAの学習を始めました。
オブジェクトブラウザーとローカルウィンドウを使って、どういうオブジェクトなのかを少しずつ探るしかない状況の中で。PowerPoint VBAの解説書は書店で見当たりませんでしたから。
その過程で、プレゼンテーションを表すオブジェクトはExcel VBAのブックを表すオブジェクトに、スライドを表すオブジェクトはワークシートを表すオブジェクトに近いということがわかってきました。
純粋なデータを扱うオブジェクト群と、人間の操作の影響を受けるオブジェクト群があることが、Excel VBAよりもPowerPoint VBAで強く感じました。
そして、オブジェクトを取得・操作するコードについては、Excel VBAよりPowerPoint VBAのほうが、COMアプリケーションのあるべき仕様に忠実であると思いはじめたのです。
オブジェクトを取得・操作するコードについて解説するには、PowerPoint VBAのほうが相応しいと考えはじめました。オブジェクトブラウザーの使い方についての解説も、イレギュラーな部分の多いExcel VBAよりもPowerPoint VBAのほうがふさわしいと。
PowerPoint VBAについて学習することによって、Excel VBAをより深く理解できるようになった体験が、強烈に残っています。
この体験などから私は、Excel VBAの学習だけで（イレギュラーな部分が多い）Excel VBAは本当にわかるのだろうかという疑問を、実は持っています。
PowerPoint VBA入門書を書いた動機
こういった実体験をベースに書かせていただいたのが、『いちばんやさしいPowerPoint VBAの教本』です。
複数のプログラミング言語を習得した方は、複数言語を学ぶことで、最初に学習したプログラミング言語のことが深く理解できるようになります。
複数の外国語を習得した方は、複数言語を学ぶことで、最初に学習した外国語のことがより深くわかるようになったといいます。
同じことがExcel VBAとPowerPoint VBAについてもいえると、私は考えています。
最終更新日時：2024-03-09 06:35
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