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毎月積み立てを行うときの積立期間計算−NPER関数

対象:Excel2000, Excel2002, Excel2003, Excel2007

先日、積み立て期間を計算するNPER(Number of PERiods )関数の基本をご紹介しました。

積立という行為をイメージすると、毎月積み立てるのが一般的だとは思いますが、毎月積み立てるという計算式はちょっとだけ複雑になりますので、例としては特殊ですが計算式としてはシンプルな、1年に1回積み立てていくという例をご紹介しました。

今回は、一般的な毎月積み立てを行うときの積立期間計算についてご紹介します。

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毎月積み立てをする計算式は、1年に1回積み立てする計算式とは金利の部分が少しだけ異なります。

▼操作方法:積立期間を計算する
※B2セルに年利(利率)、B3セルに積立額(定期支払額)、B4セルに目標金額(将来価値)が入力されているときに、B5セルに積立期間を計算する例

B5セルに
「=NPER(B2/12,B3,,B4)」
という計算式を入力する

金利と目標金額と1回あたりの積立額から積立期間を求める場合、
 第1引数:利率(金利)
 第2引数:定期支払額(1回あたりの積立金額)
 第4引数:将来価値(目標金額)
をNPER関数に指定します。

このこと自体は、年1回の積み立てでも、毎月積み立てでも同じです。

少しだけ違うのは、第1引数の利率(金利)です。

日本で金利といえば一般的には1年間の利率・年利を意味することが多いでしょう。

ですから、毎月積み立て時の積立期間を計算するには、金利を月数の「12」で割って、月利にしてください。

逆にいえば、もし利率がはじめから月利になっているならば、毎月積み立てをする場合に「12」で割る必要はありません。割ってはいけません。

毎月積み立てを行うときの積立期間計算で、まず注意すべきポイントはこの点です。金利が年利なら1年の月数「12」で割って月利にするということです。

そしてもうひとつ注意すべき点は、この計算で得られた積立期間の単位が「月」になるということです。

NPER関数に限らず、Excelの財務関数では、利率と期間の単位は揃える必要があります。

NPER関数の場合は、期間は引数として指定するのではなく結果なので、得られた答である期間の単位が、引数の利率に指定したのと同じになります。

今回の例では、年利として与えられている利率を「12」で割って月利に換算しているので、答えである積立期間の単位が「月」になるわけです。

▼サンプルファイル(003393.xls 29KByte)ダウンロード

サンプルファイルの「NPER関数_毎月積立」シートには今回ご紹介した毎月積み立てを行うときの積立期間計算の例、「NPER関数_毎年積立」シートには比較のために1年に1回積み立てる場合の例を作成してありますのでご確認ください。

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