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Excelで関数をある程度使えるようになった方から、
「DSUM関数を使うと、#VALUE!エラーになってしまうのですが...?」
「DSUM関数というのはどうやって使うものなのでしょう?」
というご質問をいただくことがあります。

頭文字が「D」の、
DSUM
DAVERAGE
DCOUNT
DMAX
DMIN
といった関数は、「データベース関数」といわれ、一度わかってしまえばどれも同じような使い方をする関数で、それほど難しいものではないのですが、はじめてデータベース関数を使う方の場合、他の例えばSUM関数などとくらべ、引数の指定方法がちょっと変わっているため、わかりにくいことがあるようです。

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条件に応じた合計を求めるDSUM関数は、データベース関数の中でも利用頻度の高いものですが、書籍や各種Webサイトでもいきなり難しい例があげられていることが多いため、戸惑うことがあるんじゃないかと、私は想像しています。

SUMIF関数でも計算可能な簡単な例で、まずはDSUM関数の基本を理解して、それから複雑な条件で合計を求めてみるのがいいんじゃないかと思っています。
▼DSUM関数の引数
「=DSUM(データベース,合計するフィールド名,検索条件の表)」

▼サンプルファイル(002657.xls 40KByte)ダウンロード

サンプルファイルでは、A1:D255セルが売上を管理するデータベースで、この中から「担当営業名」が「牧野」さんの「受注金額」の合計を求めています。

G2セルにはDSUM関数で合計を求め、
G4セルにはSUMIF関数で合計を求めています。

条件は一緒なので勿論合計は一緒です。

DSUM関数の第1引数では、元のデータベースを指定します。
サンプルファイルの場合A1:D255セルです。

第2引数では上記のデータベース範囲から、合計を計算するフィールド名を指定します。
サンプルファイルでは、「受注金額」の合計を求めるのでD1セルを指定しています。

DSUM関数をはじめとしてデータベース関数の特に特徴的なのは、検索条件の表を指定する第3引数です。ここで検索条件の表を指定します。

1行目にフィールド名を指定し、2行目以降に条件を指定します。

サンプルファイルではF1:F2セルを指定していますが、F1セルでは第1引数で指定したデータベース内のフィールド名に合致する「担当営業名」を指定し、F2セルに「牧野」と入力することで、「担当営業名」が「牧野」という条件を指定したことになります。

DSUM関数をはじめて利用するという方は、まずF2セルを「大久保」「井上」などの「担当営業名」に存在するデータに変更したときに、G2セルの値がどう変化するかをご確認ください。

次にF1セルの値を「得意先名」に、F2セルの値を「サクラ商会」「スーパー久保田」などに変更して、G2セルの値が変化することをご確認ください。

今回のサンプルファイルのような検索条件が一つだけの例であれば、DSUM関数を利用するよりも、SUMIF関数を利用する方が簡単ですが、DSUM関数をはじめて使う場合に一番シンプルな形をまず理解していただく方が得策と考え、あえてあげさせていただいています。

実務では検索条件が複雑な場合にDSUM関数を利用することが多く、その方法については近日中に別途ご紹介させていただきます。

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